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ハザードマップはどう使う? 賃貸経営への役立て方は? 大家さんが知っておきたい見方をわかりやすく解説

賃貸経営の基礎
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更新日:
#様々なリスクに備えたい
ハザードマップはどう使う? 賃貸経営への役立て方は? 大家さんが知っておきたい見方をわかりやすく解説

台風や豪雨、地震、津波などによる相次ぐ大規模災害の発生を受け、不動産取引の際行う重要事項説明において、水害ハザードマップの説明が義務化されました。賃貸借においても重要事項説明は必須なので、ハザードマップに関する知識をもっておこうという大家さんも多いのではないでしょうか。

ここでは、ハザードマップについて詳しく解説していきます。

参考資料:国土交通省 不動産取引時において、水害ハザードマップにおける対象物件の所在地の説明を義務化

ハザードマップとは自然災害のリスクを視覚化した地図

ハザードマップとは、自然災害のリスクを視覚化した地図のことを指します。たとえば、河川の氾濫が起こった場合はどこまで浸水被害にあうのか、避難場所はどこなのかなどの情報が書かれています。つまり、自分が住んでいる地域でどのような被害が想定されるのか、どこに避難をすればいいのかわかるのがハザードマップです。

ハザードマップの種類は7つ

一口に災害といっても、地震や大雨、台風など種類があり、予想される被害の状態は異なります。そのため、ハザードマップは災害によって7つの種類があります。

災害ごとに異なる危険区域や避難場所を確認できるので、すべての災害に備えられるようハザードマップの種類を把握しておきましょう。

土砂災害ハザードマップ

土砂災害ハザードマップは、土砂災害防止法という法律に基づいて市町村の長に作成義務が課せられているマップで、土石流や地滑り、崖崩れの発生が予想される場所だけでなく、避難経路や避難場所なども記載されています。

参考資料:国土交通省 土砂災害防止法の概要

洪水ハザードマップ

洪水ハザードマップは、大雨や豪雨などで防波堤や堤防が決壊した場合、浸水する可能性があるエリアや浸水の深さ、避難場所を知ることができるハザードマップです。

内水ハザードマップ

内水ハザードマップは、ゲリラ豪雨や長雨など大量の雨水により、下水道の雨水排水能力が限界を超えてしまった場合に浸水が想定される区域や、避難所が記載されているハザードマップのことを指します。また、避難ガイドの役割だけでなく、地下室への止水板や土のうの設置など、住民の自助や適切な土地利用をうながすことも内水ハザードマップの役割です。

高潮ハザードマップ

高潮ハザードマップは、台風や爆弾低気圧などによって高波が発生し、海面の高さが通常よりも高くなったとき、どこまで高潮の被害が及ぶのかを想定して作られたハザードマップです。

地震ハザードマップ

地震危険度ハザードマップは、建物の築年数や種類、密集度などの社会的な要因と、揺れやすさや液状化などの自然的要因を重ね、地震が起こった際に建物が全壊・焼失する可能性を示す建物被害予測や震度予測、液状化危険度を表わしたマップです。

津波ハザードマップ

津波ハザードマップは、地震などによる津波の浸水予想地域、高台の場所、避難経路、避難場所などが記載されているハザードマップです。

火山ハザードマップ

火山ハザードマップは、火山の噴火による噴石の落下や火砕流、土石流、火山ガス、噴煙などで被害を受ける危険性の高い地域が記載されているマップです。

ハザードマップは賃貸経営にどう役立つ?

ハザードマップ2

ハザードマップが、賃貸経営にどう役立つのか具体的に見ていきましょう。

購入物件を選ぶ際に役立つ

購入物件を選ぶ際には、より災害リスクが低い立地にある物件を選びたいものです。そのため、物件を検討するときの判断材料の1つとして、ハザードマップが役に立つでしょう。

入居者への情報提供に役立つ

重要事項説明のときにハザードマップを活用すれば、近隣の避難場所や避難経路を説明できたり、通行規制の可能性がある場所を確認したりできるので、入居者への情報提供に役立ちます。

ハザードマップの確認方法

ハザードマップは、国土交通省が運営する「ハザードマップポータルサイト」で、自分が知りたいエリアの災害リスク情報を手軽に調べられます。

国土交通省「ハザードマップポータルサイト

「重ねるハザードマップ」

重ねるハザードマップは、地図や航空写真と災害リスクを重ねて表示しているのが特徴です。
【閲覧の手順】
地域を選ぶ
災害種別を選ぶ
自然災害リスクを選ぶ

このマップでは、自然災害リスクを選ぶと6つの災害情報が出てくるので、色分けされた部分をクリックして、想定される災害の度合いをチェックするのがポイントです。

「わがまちハザードマップ」

わがまちハザードマップは、地域ごとに作成された複数のハザードマップを閲覧できるのが特徴といえます。

【閲覧の手順】
ハザードマップポータルサイトにアクセス
地図もしくは都道府県・市区町村から地域を選ぶ
地図の場合は自分の住んでいる市区町村をクリック

わがまちハザードマップは、その地域に起こりうる災害のハザードマップが提示されるので、どのような災害が起こるリスクを抱えているのかチェックしましょう。

ハザードマップを確認して災害に備えましょう

災害のリスクは、安心して賃貸物件を経営できるかどうかに大きく関わってきます。災害のおそれがある地域もない地域も、避難場所の確認や避難経路を確認しておくことがとても重要なので、ハザードマップを確認して災害に備えましょう。

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