【安くて簡単】アパートの空室対策におすすめの設備3選!入居者が喜ぶ設備を賃貸管理のプロが伝授
アパートに空室が発生し、入居者の目処がたたないと家賃収入が減 […]
マンションやアパートを経営するうえで気になるのが、空き巣対策ではないでしょうか。頻繁に空き巣が起こるようであれば、入居率にも関わってきます。古いタイプの鍵を採用している場合は、鍵の交換も検討したほうがいいでしょう。
そこで今回は、鍵の種類と防犯性の高い鍵などを解説していきます。また通常の鍵のほかに、補助錠を設置して防犯を強化する方法などもご紹介します。これから鍵の交換を検討しているという人は、ぜひ参考にしてください。
目次
空き巣犯が玄関から侵入する手段は、以下のようなものがあります。
・ピッキング…シリンダーの鍵穴に工具などを差し込んで解錠する方法。
・サムターン回し…郵便受けから手を入れて解錠したり、金属の棒や針金などを使ったりしてサムターン(ツマミ)を解錠する方法。
・こじ破り…ドアの隙間にバールなどの工具を差し込んで、強引にこじ開ける方法。
・鍵穴壊し…工具などでシリンダーを破壊して解錠する方法。
ここからは、アパートやマンションで使われている鍵の種類や防犯性について解説していきます。現在採用されている鍵と照らし合わせて参考にしてみましょう。
昔からあるタイプの鍵で、鍵山がギザギザになっているタイプです。もっともピッキングされやすい鍵であり、ピッキングによる空き巣犯罪が増加したことから、現在新築の賃貸物件ではあまり採用されません。
しかし、古い賃貸物件ではディスクシリンダーキーのままの物件がまだあります。交換は15,000円前後で、合鍵も比較的低価格ですが、空き巣被害が起こる前に鍵の交換をおすすめします。
ディスクシリンダーと並んで一般的に普及している鍵です。鍵の刻みが1方向なのが特徴です。ディスクシリンダーと比較すると、ピッキングしにくいものの、防犯性が高いとはいえません。防犯面で心配でしたら、補助錠を追加するなどの工夫が必要です。交換費用や合鍵作成は、ディスクシリンダーと同様の価格帯となっています。
ピンシリンダーキーをさらに複雑にした鍵です。よりピッキングに強い構造となっています。合鍵を複製するには専用の機械が必要となり、価格帯も高くなります。鍵をなくした際に費用が高くなるので入居者の方に前もって注意喚起しておきましょう。
鍵の交換は10,000〜35,000円ほどです。業者に鍵交換を依頼すると、出張費や作業費で10,000〜20,000円かかります。また、合鍵の複製は5,000円前後です。
カード型になっている鍵です。もともとホテルや会社で採用されていたもので、ピッキング被害にあいにくいことから、マンションでも採用されるようになりました。
設置や交換費用は高いですが、防犯面では安心です。しかし、カードが変形したり磁気が不具合を起こしたりすると、解錠できなくなります。カードキーを採用する場合は、入居者に注意点を把握してもらいましょう。
スマートキーとは、従来のように鍵を差し込むタイプとは異なり、スマホやICカードなどを用いて開ける鍵です。ドアが閉まると自動的に鍵が施錠されるので、防犯性が高いのが特徴的です。
賃貸住宅の場合は、スマートキーが取り付け可能なドアであるか、以下の点を必ず調べましょう。
・ドアノブが握り玉ではないか
・ドアが引き戸ではないか
・設置するスペースが充分あるかどうか
空き巣犯は侵入に5分以上の時間がかかると、約7割の割合であきらめるといわれています。そのため、防犯は5分以上かかることが重要です。そして5分という時間が、侵入されるかされないかの分かれ目といえるでしょう。
ここでは、防犯性の高い鍵の選び方をご紹介します。アパート経営をはじめようとしている方や、鍵の交換を検討されている大家さんは、ぜひ参考にしてくださいね。
現在もっともピッキングされにくく防犯面で優れているのは、ディンプルキーです。パターンが数億通りも存在するため、ピッキングには10分以上の時間を要してしまうでしょう。
ディンプルキーの代表的なメーカーには、KABAやアルファ、GOAL、MIWAなどのメーカーがあります。信頼と実績のあるメーカーを選びましょう。
CPマークとは、「Crime Prevention(防犯)」の頭文字をシンボル化したマークです。ピッキングや鍵穴のこじ開けなどに5分以上の時間を要する鍵には、CPマークが入っています。完全にピッキングを防止することはできなくても、時間を稼げるため空き巣に強い鍵といえます。
玄関が外から見えづらい構造のアパートやマンションは、どうしても空き巣被害にあいやすいです。その際は補助錠をプラスして、より入居者に安心して生活してもらえるよう対策を工夫しましょう。
玄関の鍵のほかにも、窓に補助錠を設置したり、防犯ガラスの導入をしてみたりなどの検討してみると、より入居者の安心につながります。また、玄関にセンサーライトを付けるなども有効でしょう。
今回は、鍵の種類や防犯性について解説しました。防犯性の高い鍵に交換することで、現存の入居者や新規の入居者への効果的なアピールとなります。入居率を高めるためにも、ぜひ鍵の交換を検討してみてください!