賃貸物件の害虫被害。駆除方法や費用負担について解説します!
所有する賃貸物件にハチやゴキブリといった害虫が発生してしまっ […]
年々増加する自然災害。特に、台風や集中豪雨は毎年甚大な被害をもたらしています。大事な入居者が怪我をしてしまう危険性もあり、災害対策に力を入れている大家さんも少なくありません。
台風に備えるために、具体的にどのような対策を取ればいいのでしょうか。今回は、今からでもできる台風対策について紹介していきますので、お困りの方はぜひ参考にしてください。
目次
夏になると頻繁に発生する台風と集中豪雨。これらは毎年やって来るものであり、地域によっては大きな被害になることも珍しくはありません。
そのため、大家さんには早めの対策や備えが求められます。火災保険の内容を確認したり、破損している箇所を修繕したりするなど、きちんと備えておくようにしましょう。
台風や集中豪雨は、賃貸物件に以下のような被害を及ぼします。
・強風による窓ガラスの破損・建物の損壊
・浸水・雨漏り
・停電
・土砂崩れ
自然災害は避けられませんが、事前に対策を取っていれば、最小限の被害で収まることもあります。
賃貸物件が台風や集中豪雨によって被害にあった場合、修繕に関する費用は原則貸主の負担となります。民法では「賃貸人は、賃貸物の使用及び収益に必要な修繕をする義務を負う。ただし、賃借人の責めに帰すべき事由によってその修繕が必要となったときは、この限りでない。」と定められています。
例えば台風で窓ガラスが割れた場合、大家さんが修繕費用を支払うことになるのです。そのため、大家さんは火災保険や地震保険への加入が必須となります。
ただし、例外として借主が責任を負う場合があります。例えば台風が来るとわかっていながら窓を開けっ放しにしていたり、ベランダに倒れる可能性のある植木などを放置していたりした結果、物件が破損した場合は、入居者が修繕費を負担することになるのです。
災害などで怪我をしてしまった場合、治療費などは原則として借主の負担となります。しかし、台風が来る前から窓ガラスが破損し、借主側から修理依頼をがあったにもかかわらず大家さんが対応せず、その結果災害によって入居者側が被害にあった場合は貸主側の責任となります。
また、建物の管理を怠っていたために、外壁が落ちて通行人が怪我をした場合も貸主側の責任となります。このような場合、怪我の具合によっては賠償請求をされる可能性があります。
台風や集中豪雨は避けられないもの。いつ被害を受けるかわからないため、火災保険への加入は必須です。一般的に火災保険は、火災以外にも以下のような災害をカバーします。
・火災
・風災・ひょう災・雪災
・落雷
・河川氾濫による水災
・爆発 など
ただし、地震による火災や津波の水災は火災保険の補償対象外となり、別途地震保険の加入が必要です。また、以下のような火災保険の特約も確認しておきましょう。
■施設賠償責任特約・・・管理不備により賠償請求をされたときの補償
■家賃収入特約・・・火災や水害により家賃収入が断たれた場合の補償
台風や集中豪雨を前に、大家さんができる対策を7つご紹介します。
1.ベランダ・屋根・外壁等の修繕をしておく
2.排水溝、雨どいの清掃
3.電力や水、トイレの確保
4.土嚢や塀などで浸水を防ぐ
5.飛来しそうなものをあらかじめ片づけておく
6.入居者へ掲示板などで注意喚起
7.ケーブルテレビ対応にする
1つずつ見ていきましょう。
まずは、ベランダなど建物の修繕をしておくことです。剥がれ落ちそうな外壁や屋根は、住民はもちろん近所の方へも被害を与えかねません。入居者から修理依頼を受けている場合、すぐに対応するようにしておきましょう。
2つ目は、排水溝や雨どいの掃除をしておくことです。ごみが溜まっていると水はけが悪くなり、豪雨により浸水をする可能性があります。
3つ目は、電力やトイレなどを確保しておくことです。台風や集中豪雨などの災害時には、停電や断水などが発生します。そのため、発電機や飲料水、携帯・簡易トイレなどを準備しておくようにしましょう。
4つ目の対策は、土嚢などで浸水を防ぐことです。道路が冠水しやすい地域もあれば、賃貸物件の近くに川があることも考えられます。浸水を防ぐためにも、事前に冠水しやすい場所を把握しておき、土嚢などを準備しておきましょう。
5つ目は、飛散しそうなものを事前に片づけておくことです。特に台風対策となりますが、ごみ箱や鉢植えなど、物件周辺にある飛散しそうなものは事前に片づけておきましょう。
6つ目は、入居者へ注意喚起を行うことです。ベランダの片づけや、雨戸を閉めるようにするなど、状況に合わせた注意喚起を行います。掲示板やエレベーターの横など、入居者の目に入る場所にポスターなどを貼り、注意を促してください。
最後は、テレビアンテナをケーブルテレビに変えることです。ケーブルテレビは、ケーブルテレビ各社が電波塔から電波を受信し、ケーブルを通して各家庭に送信されます。有線接続のため建物や天候に左右されずに、テレビの視聴が可能です。
一方で、テレビアンテナは、電波塔から出される電波を直接受信します。そのため、建物の影や悪天候によっては電波を受信しづらくなり、テレビが映らなくなることも。また、強風によってアンテナが倒れる被害も発生しています。
台風や豪雨でテレビが映らなくなってしまうと、入居者は現在の状況や避難勧告が確認しづらくなってしまいます。入居者に不安を与えないために、ケーブルテレビ対応の賃貸物件にするのも対策のひとつです。
台風や豪雨は、所有する賃貸物件や入居者へ大きな影響を与えます。そのため、大家さんは早めの対策が必要です。
火災保険の加入や見直しはもちろん、建物の修繕や片づけなどの管理を怠らないようにすることが大切です。台風や豪雨は毎年来るものなので、早めの対策を取り、入居者と建物の安全を守りましょう。