テナント経営で空室になったらどうする?対策方法を徹底解説!
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賃貸経営をしていて困るトラブルの1つに、「敷地内への放置自転車」が挙げられます。入居者のために設けた駐輪スペースに持ち主不明の自転車が放置されたままになると、利用したい入居者が使えなかったり、景観が悪くなったりすることで、クレームにつながる可能性が出てきます。
放置自転車に対してどのような対応をするのが適切なのでしょうか?今回は、賃貸物件の敷地に放置自転車が発生した場合に対応するべき内容と、おすすめの再発防止策を解説します。
目次
放置自転車と一言でいってもさまざまな種類がありますが、主に「入居者による古自転車の放置」「退去者が持って行かずに放置された自転車」「外部の人が勝手に放置した自転車」という3パターンのどれかに当てはまることが多いです。
このうち2パターンで共通しているのが「入居者(退去者も含む)による放置自転車」だということ。この点を押さえておき、次の対応の解説へと進みましょう。
まずは、経営している賃貸物件の敷地内に何ヶ月間も放置されている自転車があっても、賃貸オーナーが勝手に撤去または処分するのは避けましょう。放置自転車の持ち主が入居者であることが多いです。放置自転車といっても法律的には誰かの所有物になるため、所有者に許可を得ずに処分してしまうと「器物損壊罪」になってしまいます。
そのため、放置自転車を見つけた時の対応は、以下の流れで行うのが良いでしょう。①~④をそれぞれ行う際に、日付や写真で記録しておくようにしてください。
マンションやアパート全体に対し、放置自転車の存在と、一定期間後に撤去を行うという内容を知らせます。この時の期間は2週間~1ヵ月程を目安に設定しましょう。
具体的な方法としては、マンションの掲示板に文書を掲示し、各戸へも文書をポストインします。可能であれば、放置自転車の写真付きだと高い効果が期待できます。
自転車の所有者が「自分の自転車が撤去の対象になっている」ことが認識できるように、放置自転車そのものへも撤去予告の張り紙をしましょう。ポイントは「撤去予定日」も載せておくことです。
購入時に防犯登録をしている自転車の場合は、ボディに防犯登録番号のシールが貼付されているので確認しておきます。「撤去予定日」等の文書を通知しても効果が現れない場合、この段階で警察に放置自転車の相談をしましょう。
防犯登録番号で盗難届が出ている場合には「盗難車」として、警察が引き取ってくれることが多いです。。
放置自転車が1台または複数台ある場合、警察に盗難照会をして答えを待っている間に、マンションの駐輪場の一角へそれらを移動し、紐等でまとめておきましょう。自転車が移動されたことに焦りを感じた所有者が引き取りに来る可能性もあります。
防犯登録がされていない自転車や盗難届が出ていない自転車の場合には、警察から撤去を指示されることが多いです。実は、公道ではなく賃貸物件などの私有地にある放置自転車は、自治体の撤去対象とはなりません。
そのため、
盗難届が出ていないか、所有者が現れないか、しばらくの間様子を見て、警察より撤去の指示が来てから撤去に移りましょう。放置自転車の撤去は、リサイクル業者に引き取りを依頼する、リフォーム時に廃材処分とともに業者へ依頼するといった方法があります。
放置自転車の撤去を行う際に覚えておかないといけないのは、上記の手順を踏んだからと言って、合法的な処分ができるというわけではありません。
本来であれば賃貸物件のオーナーが所有者へ訴訟を起こすのが適切な対応だといえます。
しかしそこまでするよりも、上記のような段階を踏んでやっと撤去という流れとするのが一般的となっています。
処分するまでに①~④のステップを踏み、長い期間を使い対応することで、後々揉めるケースは格段に減少するはずです。万が一後から所有者が現れて揉めそうとなった場合は、①~④の対応を記録していた物を見せながら話し合うのが良うのが良いでしょう
それでも厳しい場合は、本来の方法であるオーナーが所有者へ控訴を起こすことも視野に入れる必要があります。
「ついに放置自転車を撤去できる!」となった時に気になるのが、誰がその費用を負担するのか、ということではないでしょうか。前述の通り、私有地に放置された自転車は自治体の撤去対象とはなりませんので、残念ながら賃貸オーナー(土地の管理者)が撤去費用を負担する必要があります。
余計な出費を出さないためにも「物件に自転車を放置されないように予防に努めること」が大切だと言えます。おすすめなのは定期的な巡回管理や、「無断駐輪した場合には罰金〇円を請求します」等の事前の注意書きや看板の設置、防犯カメラの設置です。
初めからすべて対策をしておいても良いですし、様子を見ながら対策法を増やしていくのも良いでしょう。
マンションなどの賃貸物件を自主管理している大家さんもいますが、今回の放置自転車への対応など、実際には管理内容が多岐にわたるため大変です。
管理会社に物件の管理を任せることで、手間を省いて運用していけるのがメリットだと言えます。管理会社はさまざまな経験を積んできていますので、放置自転車への対応についても詳しい会社が多いでしょう。
賃貸経営中に敷地内に長期間自転車が放置されているのを見つけたら、しっかりと手順を踏んで撤去しましょう。しかし、放置自転車は撤去までに時間がかかるだけでなく、大家さんに相当な負担やストレスになります。
自主管理から管理会社への管理に変更することで、放置自転車へのストレスは少なくなるでしょう。放置自転車の対応に困った場合は、エイブルまでぜひご相談ください。