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今や、毎年のように大雨や地震などの自然災害が起こっており、多くの人が災害対策に力を入れています。このような自然災害は今後も増えていくと予想されるため、アパート経営をされている大家さんも防災備蓄を検討しているのではないでしょうか。今回はアパートの防災や共用部に備蓄すべきアイテムを紹介していきますので、お悩みの方はぜひ参考にしてください。
目次
災害への備えは、入居者が自分でおこなうべきだと思っている大家さんもいるかもしれません。しかし、生活を営むのは入居者であっても、被災した場合は双方に影響がおよぶため、大家さんも災害の備えをしておく必要があります。
災害への備えは、防災グッズや非常食、飲料水などの備蓄も必要ですが、消防設備点検や建物のメンテナンスも重要です。これらを怠ったり損害が大きくなると、大家さん自身の損失が増えてしまいます。
賃貸借契約において、自然災害によって建物が消滅した場合は契約終了となるのが一般的です。しかし、修繕すれば住めるという損壊の場合は、賃貸借契約が終了しないため、大家さんは建物の修繕をおこなわなくてはいけません。
大家さんには、利用可能な状態である賃貸物件を入居者に提供しなければならないという義務があります。また、民法でも「賃貸人は、賃貸物の使用及び収益に必要な修繕をする義務を負う」(※)と定められているため、たとえ自然災害であっても修繕は大家さんがする必要があるといえます。
※民法第六百六条
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=129AC0000000089#2213
また、災害対策も大家さんの義務になります。災害対策を怠ってしまうと、火災によって建物が損傷したり、洪水によって浸水したりするリスクが高くなります。こういったリスクにより、さらに高額な修繕費用が必要になるケースも多いため、事前の災害対策は必須といえるでしょう。
関連記事:【大家さんの義務】アパートの消防設備点検について解説します
災害対策というと、大がかりなものを想像するかもしれませんが、手軽にできる災害対策も多くあります。ここからは、比較的簡単にできる「防災アイテムの備蓄」について解説していきます。
自然災害が発生すると、建物の損壊だけでなく、ライフラインが停止してしまうこともあります。こういったケースでも、大家さんは入居者の安全を守らなくてはいけません。仮にライフラインが止まっても、共用部に以下のような防災アイテムが用意されていれば、当面の間は生活を続けることができます。
・発電機
・マンホールトイレ
・人命救助用品
・レスキューセット(シャベル・ボルトカッター・ハンマーなどのセット)
・水害に備えるための土のう
これらの防災グッズを備えておけば、万が一のときでも入居者の安全やインフラを確保できます。
防災アイテムや備蓄品は、ある程度備えている家庭も増えていますが、大家さんから入居者に提供できるとさらに満足度がアップします。たとえば食料や水、救急医療セットなどがまとめられている「非常用持ち出しバッグ」が挙げられます。また、懐中電灯や非常用ラジオなどの防災アイテムをレンタルできるようにしておくと、入居者の不安を減らすことができるでしょう。
備蓄品などを支給するのはコストがかかりますが、入居者が喜んでくれるような対策をおこなうことで信頼関係が築けるのはもちろん、修繕などにも協力してもらえるかもしれません。災害を乗り越えるには入居者との協力が必要になるので、入居者との良好な関係を築いておくことは、いざというときにとても役立ちます。
共用部に設置しておくべき発電機の価格は10~20万円、マンホールトイレは約20万円となっています。非常用持ち出しバッグは約2,000円、充実した内容のバッグの場合は5,000円ほどするため、コスト面でためらってしまう大家さんも少なくありません。
しかし防災グッズは経理上、消耗品として計上できます。防災備品は備蓄を開始したときから経費として、高額な防災用品は導入時から減価償却が可能です。
もちろん、仮に使う機会がなかったとしても経費計上でき、節税につながります。災害への備えで節税ができるので、大きな損をすることはないのです。
アパートの場合、収納スペースが限られているため、室内で備えられる防災アイテムはどうしても限られてしまいます。近年は防災への意識が高まっており、十分な備えができないというのは入居者にとって大きな不安材料にもなります。
防災グッズが備蓄されていれば、防災意識の高さを示すことができ、入居者の安心や空室対策につながるでしょう。大事な入居者を守るために、しっかりと防災備蓄をおこなっていきましょう。