賃貸物件の害獣被害。駆除方法や費用負担について解説します!
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賃貸物件の管理の1つとして、大家さんを悩ませるのが雑草問題です。雑草は強い生命力を持っているため、草取りをしてもすぐに生えてきます。伸び放題の雑草は見た目にも良くなく、放置をしていると賃貸物件の印象に悪影響をもたらす可能性も出てくるでしょう。そこで今回は、雑草の対策方法や対策グッズについてお伝えしていきます。
目次
知らない間に生えてくる雑草。雑草が生えている面積が広かったり、遠方に住んでいたりする場合にはすぐに対処することができません。そのため、雑草対策に悩んでいる大家さんも多いでしょう。
雑草対策には自分で簡単にできるものから、工事が必要なものまで、さまざまな方法があります。それぞれのメリット・デメリットをふまえて、所有する物件に合った雑草対策を行いましょう。
雑草が生えきったままの賃貸物件は、美観を損ない手入れがされていない印象を抱きます。そのため、賃貸物件を探している方からは物件のイメージダウンとなり、入居者からはクレームの原因となります。管理状態への不信感にもつながるため、雑草対策はしっかりと行いたいものです。
共用部分や物件周りの管理は、賃貸物件において重要な部分です。たとえ駅や学校から近く、内装がきれいだったとしても、雑草が放置された物件は管理が行き届いていないと判断されます。物件の案内時にがっかりされてしまい、契約に至らないこともあるでしょう。
「好条件のはずなのに契約が決まらない」といった場合、伸び放題の雑草が原因のひとつとも考えられます。賃貸経営に大きな影響を及ぼすため、たかが雑草と放置をしないようにしましょう。
雑草対策は「既に生えている雑草」と「今後生えてくる雑草」で対策が異なります。まずは、既に生えている雑草の対策方法を3つお伝えします。
1.除草剤をまく
2.手で抜いて除草する
3.芝刈り機を使用する
1つずつ見ていきましょう。
まず考えられる対策方法は、除草剤をまくことです。ホームセンターで入手でき、広範囲の雑草も簡単に除草できます。液体タイプは即効性がありますが、持続性はそれほど高くはありません。
また、除草剤は楽に雑草対策ができる一方で、土に残った薬剤が口に入る可能性もあるため、ペットやお子さんには危険です。入居者からのクレーム原因にもなるため、除草剤を安易に使うことは控えるようにしましょう。
2つ目は、手で抜いて除草する方法です。雨が降った後など、土がやわらかくなっている状態で抜くと作業がしやすくなります。抜くときは、根っこから引き抜くようにしてください。
面積が狭い場合は、すぐに対策ができるためおすすめです。しかし、作業範囲が広く、手で抜くのが大変であれば鎌などの道具を使うと良いでしょう。
3つ目は、芝刈り機を使用する方法です。動力・刃・ハンドルなど、草刈り機や芝刈り機はそれぞれ異なる特徴を持っているため、使う面積や重さなどを考慮しながらご自身に合ったものを選びましょう。なお、動力・刃・ハンドルには、以下のような種類があります。
動力 | ・電動式 ・充電式 ・エンジン式 |
刃の種類 | ・金属刃 ・ナイロンカッター ・チップソー ・樹脂刃 |
ハンドル | ・両手ハンドル ・ループハンドル ・ツーグリップハンドル |
価格は種類によって異なりますが、1万円から5万円ほどで購入できます。腰を痛めず薬剤も使用しないため、扱いに慣れれば簡単に除草ができます。しかし、取り扱うときには以下の点に注意してください。
・刃の付け替えや草が絡まった際には必ずバッテリーを抜く
・周囲に障害物や人がいないか確認する
・ゴーグルや手袋を着用する
芝刈り機や草刈り機には刃がついているため、取り扱いを誤ると指を切断する危険性があります。取り扱いには十分注意しましょう。
次に、今後生えてくる雑草への対策方法をお伝えします。まずは以下の表を見ながら、除草の全体像を把握しましょう。
除草効果 | 安全性 | 見た目 | コスト | |
除草剤 | 〇 | × | 〇 | ◎ |
防草シート+人工芝、敷材 | 〇 | ◎ | 〇 | 〇 |
舗装 | ◎ | ◎ | △ | 〇 |
低木類を植える | 〇 | ◎ | ◎ | △ |
ウッドデッキ施工 | 〇 | ◎ | ◎ | × |
石やレンガ張り施工 | ◎ | ◎ | ◎ | × |
1つ目の対策は除草剤をまくことであり、今後生えてくる雑草には粒剤タイプの除草剤が有効です。これは土の奥まで浸透していき、雑草を根から枯らします。持続性は3〜6ヶ月と長く、春先にまけば炎天下の中で除草をしなくても済むようになるでしょう。
価格は量によって異なりますが、300円〜5,000円ほどで手に入ります。手軽で買い求めやすい価格ですが、先述のとおりペットや子供が誤飲する可能性があります。ペットやお子さんが触る可能性のある場所への除草剤の使用はあまりおすすめできません。
2つ目は、防草シートと敷材を組み合わせて使用する対策です。敷材とは人工芝や砂利、ウッドチップ等を指しますが、敷材単独では隙間から雑草が生えてきてしまうため、効果が薄くなります。
そこで、防草シートと合わせて使うのがおすすめです。防草シートとは黒いレジャーシートのような形状のもので、日光を遮ることで雑草を生えにくくするためのものです。敷材と一緒に使うとより高い効果が期待でき、シートがむき出しにならないため美観も保つことができます。
防草シートの価格は5,000円~20,000円と幅広いですが、なるべく高品質のものを選ぶようにしましょう。素材によっては破れてしまい、せっかく敷いた防草シートの意味がなくなってしまいます。
3つ目は、コンクリートや防草砂で舗装する対策です。
防草砂は敷き詰めて散水するだけで固まるため、簡単に舗装ができます。購入する量によって料金は異なりますが、1,000円~10,000円と比較的安価で手に入れることができます。
雑草も生えにくく安全性もありますが、土の地面と比べて少々殺風景な印象になるかもしれません。
4つ目は、低木類を植えることです。低木類を植えて光が土にあたらないようにすることで、雑草を生えにくくします。見た目も美しく、きれいな草花を楽しむこともできますが、ややコストがかかる点がデメリットです。
5つ目は、ウッドデッキを施工するという方法です。ウッドデッキにより日光を遮り、雑草を生えにくくします。ウッドデッキは見た目にも良く、バーベキューをしたりビニールプールを設置したりと、幅広い目的で使用できます。
また、ウッドデッキの下や周りに防草シートを敷けば、さらに雑草対策を強化できます。しかし、ほかの方法と比べると、コストが少々高くなる点がデメリットといえます。
最後は、石やレンガを敷いて雑草を防ぐという対策方法です。石やレンガにはさまざまな柄があるため、和風の庭を洋風に変えられるなどイメージチェンジができます。防草効果も高く、見た目も良い点は大きなメリットですが、ウッドデッキ同様に費用がかかります。
物件のイメージダウンによる空室や退去を避けるためにも、賃貸物件の雑草対策は早めにしておきたいものです。「頻繁に草抜きができない」「コストが心配」という場合には管理会社に連絡をしましょう。
エイブルの賃貸管理では「建物巡回清掃サービス」のオプションで草抜きを行っています。手間がかかる作業を代行しているので、雑草対策についてお困りの際は一度ご相談ください。