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DIY型賃貸ならリフォームを入居者にお任せできる!契約時の注意点を解説

リフォーム・リノベーション
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#空室を早く埋めたい
DIY型賃貸ならリフォームを入居者にお任せできる!契約時の注意点を解説

DIYとは「do it yourself」の略。DIY型賃貸は、入居者自身がリフォームできる賃貸物件のことです。通常の賃貸借契約とは異なる点もあるため注意が必要です。

ここでは、DIY型賃貸の定義や入居者側と大家さん側から見たメリット・デメリット、通常の賃貸借契約との相違点、入居者を募集する際のポイントについてご紹介します。DIY型賃貸に興味のあるオーナーの方はぜひ参考にしてみてください。

DIY型賃貸の定義

DIY型賃貸物件とは、入居者が自由にカスタマイズできる部屋ということです。国土交通省では、2016年に「DIY型賃貸に関する契約書式例とガイドブック」を公表。「借主自ら改修する場合や専門業者に発注する場合など、工事の実施方法はさまざま」であり、「借主(入居者)の意向を反映して住宅の改修を行うことができる賃貸借契約や賃貸物件」をDIY型賃貸借と定義しています。

一般的な賃貸物件では、入居者が内装に手を加えることはできません。もしDIYで内装を変更したとしても、退去時に原状回復することが義務付けられています。DIY型賃貸の場合は内装の変更も自由なため、賃貸でも好みの内装にしたいという人のニーズに合う物件です。新しい賃貸物件のカタチとも言えるでしょう。

DIY型賃貸のメリット・デメリット

ではDIY型賃貸物件のメリットとデメリットを、入居者と大家さん両方の立場から見ていきましょう。

入居者側のメリット・デメリット

入居者側のメリットは、自分好みの改修ができるという点がまず挙げられます。自身でカスタマイズしたことで愛着が湧き、持ち家のような感覚で長く住み続ける人も多いでしょう。またDIY工事費用を負担する分、相場よりも安い価格で借りられる場合があります。

デメリットは、契約手続きが面倒なこと。DIY型賃貸は自由なリフォームができる物件であるため、所有権の帰属や費用精算の有無、原状回復の範囲など、貸主側と合意すべき事項が多くあります。そのため、どうしても手続きが面倒になってしまうのです。

また、DIY型賃貸はまだ認知度も高いとは言えないため、事前に合意すべき内容について理解していない可能性もあります。契約後に予期しないトラブルが起こる場合もあるかもしれません。

大家側のメリット・デメリット

大家さん側のメリットは、現状のまま賃貸できるため、修繕の手間や費用が掛からない点が挙げられます。また入居者がDIY工事で自分好みにカスタマイズするために愛着が生まれ、長期入居が見込まれます。

さらに入居者によってDIYされた部屋は設備・内装がグレードアップされている可能性もあるのです。部屋が魅力的になれば、次の入居希望者の目に留まりやすくなるでしょう。

デメリットには、逆に入居者のこだわりが強すぎるユニークな内装にされてしまった場合、次の入居者がなかなか決まらないかもしれないことが挙げられます。また、設備機器はなるべく新しいものを大家さんが用意しておく必要があります。DIY型賃貸であっても、内見時に古く汚い箇所が目立つ場合はマイナスポイントとなってしまうでしょう。

DIY型賃貸借契約と通常の賃貸借契約との違い

DIY型賃貸借契約では、賃貸借契約書に「DIYに関する特約」が規定されます。借主と貸主の将来的なトラブルを回避するため、契約の締結は国土交通省が定めた様式に従いましょう。借主が希望するDIY工事の内容を記載した申請書を提出し、貸主が承諾書を交付します。

またDIY工事の詳細についての合意書も取り交わしておく必要があります。どういうDIY工事を許可するかについてはよく吟味する必要があり、管理会社にもよく相談して決めましょう。

DIY型賃貸で入居者を募集する際のポイント

DIY物件2

DIY型賃貸で入居者を募集する場合、「DIY可」「カスタマイズ可」という条件をあらかじめ公表しておくことが大切です。大手賃貸物件紹介サイトでは検索条件にDIYやカスタマイズの可否項目を設けている場合が多く、DIY可能物件を探す人の目に留まりやすくなります。

また、DIY賃貸専門の募集サイトを運営する業者に相談するのも良いでしょう。自分で内装を変更できない人のため、壁紙のサンプルや内装工事事業者の紹介サービスなどもあるかもしれません。DIY可能な範囲によってPRポイントは変わります。DIY賃貸物件はニーズが限定的であるため、オーナー自身で募集方法を工夫する必要があるでしょう。

まとめ

DIY型賃貸は、築古物件になって空室問題に困っている大家さん、部屋の内装にこだわりを持つ入居者、両方のニーズに応えられる賃貸借契約です。

通常の賃貸物件とは契約が異なるため面倒な契約手続きもありますし、想像しなかったトラブルが起こる可能性もあります。メリットもデメリットもあるため、契約内容や契約時の注意点などについてよく理解した上で活用するようにしましょう。

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