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空室対策のためにリフォームを検討しているのであれば、コンセント増設リフォームがおすすめです。今はロボット掃除機やスマートスピーカー、キッチンなら低温調理器、洗面所なら音波電動歯ブラシなど各部屋で使用する家電が増えています。
ここでは、暮らしの利便性に大きく関わっているコンセント増設の費用や手順などを紹介します。
目次
コンセントは「とりあえず付いていれば良い」というイメージがあるかもしれません。しかし、スペースが限られている賃貸物件にとって、コンセントは重要アイテムです。
特に、一見軽視しがちなコンセントの位置は、意外にも入居者が内見時にチェックするポイントとなっています。
近年、在宅ワークやおうち時間需要の高まりで、パソコンやタブレット、ゲーム機などを快適に使えるコンセントは今後ますます必要になってきますし、生活の利便性を左右するため、契約更新するか否かの判断にも影響することが考えられます。
コンセント増設の手段は、大きく分けると4つあるので、注意点と併せて紹介していきます。
①差し込み口を増やす
コンセントの既存配線を活かし、一口コンセントを二口や三口コンセントに増やすことができます。差し込み口を増やす方法であれば、位置を変える必要がないため、短時間かつ低コストでコンセントを増やせます。
ただし、電力の容量が増えるわけではないので、高電力の家電が集中しないよう注意しましょう。
②既存コンセントの配線を分岐させる
元々付いているコンセントの配線を分岐すれば、コンセントの増設が可能です。
ただし、この方法も差し込み口を増やすのと同じく電力容量は増えないので、高電力の家電を同時に使用する際は注意が必要です。
③電圧を変更する
電圧を変更すれば、高電力の家電が使えるようになります。分電盤内部の切り替えだけであれば、安いコストで電圧を変更できます。
※基本料金が変わる可能性あり
④分電盤から新たに配線を引く
本格的にコンセントを増設するには、分電盤から新たに配線を引くというリフォームを行います。新たな配線なので、高電力を使用する家電にも対応できます。
ただし、設置場所によっては壁を壊す必要があるため、リフォーム費用が高額になるかもしれません。
コンセントを増設しても、使用頻度が低いところに設置してしまっては意味がありません。そこで、ここではコンセント増設が必要な箇所の例を紹介します。設置場所を決める際の参考にしてください。
リビングは、過ごす時間が長く使用する家電も多いため、一番に増設を検討するべき箇所です。壁面はテレビを設置することが多く、その周辺はAV機器でコンセントを占領してしまうので、壁と対面方向に増設するのがベストです。
キッチンは、オーブンレンジや冷蔵庫など使用電力が大きい家電が多く、また炊飯器やトースター、コーヒーメーカーなど家電の種類も多いので専用回線を引く増設がおすすめです。
居室や寝室は、デスクやタンス、ベッドなど大きい家具を配置するので、コンセントが片側の壁面にしか付いていなかったり、数が少なく位置が悪かったりすると、家具のレイアウトが限定されてしまいます。
これが入居者の不満に繋がることもあるので、ベッドや布団を置くかもしれない位置やデスクを置く可能性がある位置などさまざまな方向に設置しましょう。
近年は、USBタイプのコンセントも登場しているので、パソコンやスマホを使う入居者に重宝されています。
洗面所がない物件の場合は、ドライヤーや電動歯ブラシの充電で不便を感じないよう、入居者の生活動線をイメージして設置しましょう。
ウォシュレットが付いていないトイレの場合、ウォシュレットを後付けしたい入居者もいるかもしれません。必要であれば設置するのが望ましいです。
コンセント増設リフォームの費用は、施工会社によって異なるため、事前に見積りを取る必要があります。ただし、相場が分かっていないと適切な料金か分からないので、まずは費用相場を確認しておきましょう。
分電盤を取り付ける場合 | 1.5~3万円 |
既存のコンセントを分岐させる場合 | 1万円前後 |
上記と同程度の見積りであれば、適切な価格と言えるでしょう。また、工期目安は1~2時間程度となっているので、費用も時間もそれほど大きな負担にはなりません。
しかし、コンセント増設のみを行うよりも、原状回復工事や内装リフォーム時にまとめて行うのがベストです。原状回復や内装リフォーム事に増設をすれば、コンセントの位置を柔軟に検討できるほかコストダウンにも繋がるので、タイミングを合わせて施工することをおすすめします。
空室対策や入居者の満足度アップのためのリフォームというと、高額な費用がかかるイメージがあるかもしれません。しかし、コンセント増設であれば、手頃な価格で入居者に喜んでもらえるリフォームが可能です。
家電や電子機器などコンセントが必要なアイテムは今後も増えていく可能性があるので、コンセント増設リフォームで手軽な空室対策を取り入れてみましょう。