賃貸物件には火災警報器の設置義務がある。設置しないリスクや交換についても解説
2006年に改正消防法が施工され、賃貸物件にも火災警報器を設 […]
単身者用の賃貸物件で満室経営を目指すためのポイントは、女性目線を意識することです。入居者によって部屋の好みは千差万別ではありますが、女性に喜ばれる物件の特徴を押さえておくことで、老若男女幅広い層が住みたいと感じる物件になるのです。
今回は、賃貸物件の空室対策として、女性目線を取り入れる方法に焦点を当ててご紹介していきます。
目次
一人暮らしの女性が賃貸物件に最低限望む条件として多いのは、以下の3つです。
・安心なセキュリティ
・清潔で機能性の高い水回り
・明るく清潔感のある内装
一人暮らしの女性目線で考えると、これら3つがすべて叶う物件は理想的です。しかし、大家さんとしてはリフォーム費用なども考慮して、現実的に空室対策の計画を立てていく必要があります。
まずは、ライバル物件との差別化を図れそうな設備をポイントで導入することから始めるのも良いでしょう。
ここからは、それぞれのポイント別に具体的なおすすめ設備や空室対策方法を紹介していきます。
セキュリティ設備の充実度は、一人暮らしの女性が物件選びで最も重視するものだといえます。ただし、セキュリティ設備は導入費用が高額になりやすいため、投資対効果を見極めるためのポイントを押さえておきましょう。
訪問者の顔を確認できるモニター付きインターホンは、一人暮らしの女性にとって心強い設備です。ドアスコープは室内からだけでなく、ドアの外側からも室内を覗けますので、女性の入居者は利用しない人も多いでしょう。モニター付きインターホンは後付けも可能なので、導入しやすい設備といえます。
スマートロックが付いていれば基本的にオートロックとなるため、鍵のかけ忘れがありません。施錠の仕方にはスマートフォンのアプリ、もしくはICカード、キーパッドによる操作など複数の種類があります。どの方法でも玄関ドアの施錠を楽に管理できますので、女性の一人暮らしでは高いセキュリティ性を発揮するでしょう。
浴室乾燥機は、浴室内で洗濯物を乾かす設備です。悪天候でも洗濯物を干せるほか、ベランダなど外に干さずに済むため、下着等の盗難防止につながります。
浴室乾燥機はユニットバスを設置する際にオプションとして付けられる設備ではありますが、後付けも可能です。浴室乾燥機がない物件の場合、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。
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【お手軽空室対策】浴室乾燥機の後付け方法は?注意点や費用相場を解説
物件によっては、浴室乾燥機の後付けが難しい場合もあります。このような場合は、室内に洗濯物を干せる室内物干しの設備も手軽でおすすめです。天井や窓枠に設置でき、使わないときには取り外せるタイプもあります。
コロナ禍以降、テレワークの普及等により、自宅で過ごす時間が長くなったという人が増えています。特に女性の場合、バス・トイレ等の水回りの清潔感や、キッチンの機能性を重視する傾向があります。以下のポイントを押さえ、女性ニーズを捉えた物件づくりに活かしていきましょう。
コロナ禍以降、自宅で食事を取ることが増えている背景もあり、キッチンの広さや使いやすさを重視する傾向が強まっています。なかでも自炊派ならマストで条件に挙げるのが、「コンロが2口以上ある」こと。食事の準備にかかる時間を大幅に節約できます。
トイレ・洗面・浴室が一体化した「3点ユニットバス」。少し前までは単身向けの定番設備でしたが、単身向けの住宅が供給過多といわれる現代においては敬遠される傾向が強まっています。都心や駅近などの人気エリアを除き、バス・トイレを分離する施工などを検討するのも一手でしょう。
浴室とトイレを別に設けるスペースが取れない場合でも、浴槽なしのシャワールームを採用するなどの手段もあります。
独立洗面台は、特に女性から不動の人気を集める設備です。やはり大きな鏡と、身支度をする専用のスペースがあると嬉しいものです。また、化粧品類やスキンケア用品を置くことはもちろん、洗濯用品や入浴用品などのストックをすっきり保管する収納庫としての役割も担います。
収納棚付きの大型の独立洗面台を設置するスペースが取れない場合は、
・壁付けの小さな洗面ボウル+鏡を壁面に設置する
・キッチンのシンク前に大きな鏡を設置し、洗面スペースとしても使う
・洗面とトイレを一室にする
などの方法を検討しましょう。
一人暮らしの女性に喜ばれる賃貸物件、最後のポイントは「内装」です。とは言っても、必ずしも高額なリフォーム費用をかけたり、凝ったアイテムを使ったりする必要はありません。特に昨今若い女性に人気なのは「ホワイトインテリア」。白を基調とし、明るさと清潔感を意識すれば、シンプルであっても女性に好まれる部屋づくりができます。
特に室内の多くを占めるクロスは、それほど高い費用をかけずに手軽にリフォームできるポイント。アクセントクロスやデザインタイルなどのポイント施工は、DIYで行う大家さんもいます。
最近では、ほとんどの人が物件検索サイトを利用して部屋探しをします。サイト上に目を惹く内観写真を掲載することで、入居率のアップを狙うことが可能です。
特に単身向けの賃貸物件における空室対策は、女性目線で設置しておきたいと思える設備を整えるのがポイントです。物件の条件に厳しい女性のお眼鏡にかなえば、他の層の入居者にも好印象の物件となります。費用対効果を意識し、周辺エリアの競合物件に負けないための設備投資を行いましょう。