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【大家さん向け】外国人の入居受け入れにあたってのポイント!リスクや対処法も解説

賃貸経営の基礎
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#空室を早く埋めたい
【大家さん向け】外国人の入居受け入れにあたってのポイント!リスクや対処法も解説

空室対策の一環として、外国人の入居受け入れを検討している大家さんは多いのではないでしょうか。しかし、生活習慣の違いから生まれるトラブルなど、受け入れにあたり心配な点がある方もいらっしゃるかもしれません。

そこで、今回は外国人入居を受け入れることで得られるメリットや、リスクとその対処法について解説していきますので、外国人の入居についてお悩みの方はぜひ参考にしてください。

外国人の入居受け入れにはメリットも!

不動産オーナーに敬遠されやすい外国人の入居ですが、メリットが多数あります。

安定的な入居が見込める場合が多い

外国人の場合、安定した長期入居が見込めます。とくに、留学生は学校を卒業するまでの間、なにかの事情がない限りは入居し続けることになります。

安定した入居につながる場合もあるので、空室を長期間抱えている大家さんにとっては大きなメリットといえるでしょう。

知り合いの外国人入居者を紹介してくれる場合も

たとえば留学生の場合、同じ学校や同じ出身国のコミュニティーが存在します。日本では、外国人入居を積極的に受け入れている賃貸物件はまだまだ少ないのが現状。そこで、一度外国人入居者を受け入れれば、住みやすい賃貸物件として同じコミュニティー内の入居希望者を紹介してくれることもあるでしょう。

築年数の古さやユニットバスなどに対する抵抗が少ない方も多い

外国人の場合、築年数の古さやに抵抗感をもつ人は比較的少ないです。国や地域にもよりますが、欧米などでは新しい建物を次々に建てる文化があまりありません。既存住宅流通シェア(中古物件の流通率)を見てみると、日本は56%であるのに対し、アメリカは85%と高い数値です。

また、入浴スタイルも日本とは異なり、浴槽に浸からない外国人も多くいます。そのため、日本人の若年層には敬遠されやすい3点ユニットバスの賃貸物件でも、入居してもらえる可能性は十分にあるといえるでしょう。

外国人の入居を受け入れるリスクとは

外国人入居者2
外国人の入居には多くのメリットがありますが、なぜ外国人の入居に消極的な大家さんが一定数いるのでしょうか。ここからは、外国人の入居を受け入れるリスクが高いとされている理由を3つ解説します。

①滞納のリスク

家賃滞納については、国内の入居者であっても一定のリスクがつきものですが、外国の方の場合、オーナーの許可なく帰国してしまうと連絡がとれなくなり家賃を回収するのがきわめて難しくなる可能性があります。さらに、部屋に残った荷物の処理や部屋のクリーニングなど、家賃以外の費用も自己負担となるリスクも理解しておきましょう。

②契約内容の理解が難しいことによるトラブル

外国の方が入居する場合、法慣習等の違いにより、契約内容への理解が得られないことがあります。特に礼金や更新料などは日本ならではの制度で、外国人にとっては理解しがたい費用です。

また、オーナーの許可なく知人・友人に部屋を貸す、多人数を同居させる、知らない間に入居者が入れ替わっているといったケースもあります。賃貸物件探しが難しい知人・友人のためにと、悪気なく親切心からおこなっている場合も少なくありません。

③生活や文化の違いによるトラブル

言語の違いから入居者のルールや管理規約などが十分に理解できていないことにより、ゴミ出しや騒音などのトラブルに発展することもあります。たとえば、回収日以外に生ごみを出して異臭を発生させてしまう、部屋に複数人の友人を呼んで大声でパーティをするなどの事例が挙げられます。

ほかにも、日本と海外の生活習慣・文化の違いによるトラブルにも注意しなければなりません。たとえば、部屋に土足で上がって生活したり、香料の強い食材を使って部屋に臭いが残ったりするなどの事例が挙げられます。

外国人の入居受け入れにあたって押さえておくべきポイント4選

ここからは、安心して外国人を受け入れるために押さえておくべきポイントを4つ解説します。

①滞納のリスク:保証会社に加入してもらう

滞納のリスクを回避するために、保険に加入してもらいましょう。家賃の滞納や未払いがあったとしても、保険会社が保証してくれます。外国人を対象とした保険サービスも多く、多言語に対応しているので、日本語が得意ではない外国人入居者の方でも安心して利用できます。

②契約内容の理解:事前に滞在資格・入居予定人数などを確認

契約内容を理解してもらうには、国土交通省のガイドラインを活用しましょう。ガイドラインは英語や中国語、スペイン語など14ヶ国語に対応しています。

さらに、入居に必要な書類の見本や、契約時のチェックシートが掲載されていることも特徴です。掲載されている見本として、以下のようなものがあります。

・入居申込書
・重要事項説明書
・賃貸住宅標準契約書
・定期賃貸住宅標準契約書

③生活や文化の違い:多言語で書かれた入居ルールを用意する

生活や文化の違いによるトラブルを避けるために、多言語で書かれた入居ルールを用意しておきましょう。日本の習慣や文化について理解・納得してもらえれば、トラブルは未然に防げます。とくにゴミ処理やゴミ捨て場のルールは、言葉での説明に加え、多言語での案内も掲載しておくと安心です。

まとめ

外国人の入居は「安定した入居+仲間内で入居者を紹介してもらいやすい」というメリットがあります。一方で、生活習慣や文化の違いから起こるトラブルについても把握しておかなければなりません。気持ちよく住み続けてもらえるよう、日本の文化・習慣や管理規約、契約内容への理解を深めてもらう準備をしておきましょう。

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