【空室対策ノウハウ】アフターコロナの入居者ニーズを満たす部屋作りのヒント
空室対策にはいろいろな方法がありますが、一番大切なのは入居者 […]
数年前から、部屋探しはスマホやパソコンを活用するのが主流です。また新型コロナウイルスの影響により、さらにインターネット上で探す人が増えています。今やインターネットに掲載されている物件情報は、無数にあるといっても過言ではありません。
そのなかから自分の物件を選んでもらうためにはどうすればいいのか、具体的なアピール方法をご紹介していきます。
目次
部屋探しの主流はインターネットということは分かっていても、あくまでも入り口であって、決め手となるのは内見時の接客や実際に物件を見ることだと思っている大家さんも多いかもしれません。
しかし、ネット情報は部屋探しの入り口になるので、物件情報が少なかったり部屋の画像の印象が悪かったり、そもそも部屋の画像がなかったりすると、それだけで検討候補から外れてしまうリスクが高くなります。
逆に、インターネットを見て「素敵な部屋だな」と思ってもらえれば内見につながりやすくなるので、インターネット上の物件情報を充実させることが重要です。
物件の良さ、利便性は見てもらえば分かるという感覚では内見に結びつけるのも難しいので、入居者にしっかりアピールする方法をマスターしておきましょう。
基本的に、物件ポータルサイトへの出稿作業は、賃貸管理や仲介をしている不動産会社の仕事です。しかし、物件に詳しい大家さん自身が不動産会社にアピールポイントを具体的に伝えることで、よりユーザーに刺さる情報を発信してもらうことができます。
そこで、大家さんとしてできることや、不動産会社にどのように働きかければいいかなど、重要なポイントをご紹介していきます。
魅力的な物件情報にするには、入居者目線が重要です。そこでまずやっておきたいのが、物件ポータルサイトを見ることです。物件の検索条件にどういったものがあるのかをチェックし、人気が高い設備があれば追加を検討しましょう。
ちなみに人気が高い設備・条件は、「バス・トイレ別」「オートロック」「ネット無料」「宅配ボックス」「TVモニターフォン」などです。
また、ポータルサイトでは「ペット可物件特集」や「DIY可物件特集」など、人気物件をピックアップしているサイトも多くあります。手持ち物件の特徴を打ち出せるように、入居条件を見なおしてみるのもおすすめです。
インターネットで物件探しをする場合、エリアや間取りなどの条件で絞り込むのが一般的ですよね。そこで注意したいポイントは、家賃の金額です。
家賃の検索には端数の設定がありません。例えば、ユーザーが「家賃90,000円以内」という設定で検索した場合、家賃91,000円の物件はヒットしないことになります。そのため、家賃は極力85,000円や90,000円などのキリの良い数字にしたほうが、よりユーザーの目に留まりやすくなるでしょう。
コロナ禍のため、物件探しをしていても内見はしないという人が多く、サイト上の画像の重要性はさらに高まっています。また、物件検索サイトでは掲載画像点数が多い順に並び替える機能があり、少ないと下位になってしまいます。
画像をすべて不動産会社任せにするのではなく、物件の内観・外観はもちろん、共用部や物件のアピールポイントまでしっかり撮影をしてくれるよう伝えましょう。
不動産会社はいくつもの物件を抱えています。営業エリア以外の物件となると、周辺環境や施設の情報を把握しきれない場合もあります。
周辺環境・施設に一番詳しいのは、やはり大家さんです。入居者が必要とするコンビニ・病院・飲食店・役所など、地図だけではわかりづらい情報を不動産会社に提供しましょう。その際、物件の周辺環境を撮影してもらえないかを相談して、できるかぎりサイトにアップしてもらえるようにするといいでしょう。
物件アピールは重要ですが、広告には不動産の公正競争規約にもとづいたルールがあります。この規約に反してしまうと掲載禁止になってしまうこともあるので注意しましょう。下記に注意すべき表記ルールをご紹介します。
・帖数表示
帖数表示に関しては、一帖の換算数値が1.62㎡以上という規定があります。つまり、小数点第2位以下は切り捨てて表示しなければいけないので、切り上げをしないようにしましょう。
例)32㎡の場合:32㎡÷1.62=19.753…⇒19.7帖と表示
・間取り
リビングやダイニングなど間取りの表示基準は、以下のとおりです。
居室数 | K(キッチン) | DK(ダイニングキッチン) | LDK(リビングダイニングキッチン) |
1部屋 | 4.5帖未満 | 4.5帖以上 | 8帖以上 |
2部屋以上 | 6帖未満 | 6帖以上 | 10帖以上 |
・徒歩分数
徒歩分数は、道路の距離を「80m=1分」で換算して、1分未満の端数が出た場合は1分単位で切り上げて表示しましょう。
例:駅から物件が100mの場合:100m÷80m=1.25分⇒駅徒歩2分
非対面での部屋探しが主流になってきていることで、物件のポータルサイトの情報や画像のクオリティは入居率に大きく関わってきます。
不動産会社もプロなので、信頼できる会社であればお任せでも大丈夫でしょう。しかし、物件に一番詳しいのは大家さんです。二人三脚で、入居者の目に留まる物件情報を掲載できるように工夫していきましょう。