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キッチンリフォームのポイントをまるっと解説!

リフォーム・リノベーション
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#空室を早く埋めたい
キッチンリフォームのポイントをまるっと解説!

入居者が賃貸物件を選ぶ際、間取りや立地のほかに、室内設備がどれだけ整っているかも判断基準としています。コロナ禍を機に自炊を始めたという方も多く、賃貸物件でも使いやすいキッチンが求められています。

そこで今回は、キッチンリフォームのポイントについて、注意点やアイデアを踏まえながらご紹介します。

入居者目線で解説!キッチンリフォームのポイント

自炊をしている方にとっては、キッチンの広さや設備は入居の決め手として重要です。空室対策のためにも、なるべく入居者のニーズに合ったキッチンにしたいものです。
キッチンを重要視する入居者の目線に立つと、以下のようなポイントがある賃貸物件は印象がよいといえます。

・コンロが2〜3口
・作業スペースやシンクが広い
・収納スペースがある
・おしゃれな見た目
・設備が新しい

なかでも、口数の多いコンロは入居者が重要視するポイントです。2022年に全国賃貸住宅新聞が発表した「この設備がなければ入居が決まらない」ランキング によると、2口〜3口コンロは人気設備として、ファミリー向け物件では8位、単身者向け物件でも10位にランクインしています。

在宅ワークで家にいる時間が増えたり、物価高騰により節約をしたりと、自宅で料理をする人が増えました。ファミリーだけでなく、単身者もキッチンの使い勝手を重視していることが分かります。

一般的な1口コンロは作業効率が悪く、料理好きにとっては使いにくいキッチンになります。作業スペースやシンクの狭さも同様に不便さを感じるポイントです。単身者は自炊をする人が少ないから、ミニキッチンで十分という考え方もありますが、入居者がいま求める設備をキャッチするのも空室対策のひとつです。

また、キッチンが古いと、部屋の印象まで古く感じてしまいます。キッチンの色を塗り替えたり、コンロなどの設備を新しいものにしたりするだけでも、築年数を感じさせず印象が大きく変わります。

リフォームの流れ

実際にキッチンリフォームをする場合、どのような流れで施工をするのか気になるところです。キッチンのリフォームは、主に以下のような流れで進めます。

1.リフォームの情報収集・相談
2.現地調査
3.見積もりの確認
4.予算をふまえて検討・比較
5.契約
6.施工開始
7.施工完了

リフォームを依頼する前に、事前にどのように変えたいのかを考えましょう。後ほど詳しく説明しますが、リフォームといってもキッチン全体を変えるのか、一部の設備だけを変えたいのかなど、リフォーム内容はさまざまです。

予算に合わせてどこをどのようにリフォームするのかを考え、リフォーム業者と相談をしながらイメージを固めていきましょう。

キッチンリフォームの施工期間は、工事の内容によって異なります。キッチン交換のみだと1日で終わる場合もありますが、内装やキッチンの位置を変えるリフォームは1週間以上かかる場合もあります。

なお、リフォーム依頼後すぐ、工事に取りかかるわけではありません。部材や商品の在庫状況により期間は異なりますが、リフォームの相談・現地調査から施工完了まで、約1ヶ月〜2ヶ月かかる可能性があります。

リフォームを検討する際は、スケジュールに余裕を持って進めていきましょう。

キッチンリフォームの注意点

キッチン リフォーム

ここまで解説したように、入居者目線でリフォームをすることは大切ですが、所有する物件によってはリフォームをする際に注意が必要です。

キッチンリフォームには、以下3つの注意点があります。

1.位置を変える場合の工事
2.キッチンの動線
3.設備の取捨選択

1つずつ見ていきましょう。

位置を変える場合の工事

1つ目は、位置を変える場合の工事です。

多くの賃貸物件では、壁にくっついたような「壁付け型」のキッチンが採用されています。これを「対面式」に変えると、排水管やガス管などの配管や電気工事が発生します。また、床や壁の補修も必要です。

キッチンの位置を変えることで部屋全体の印象も変わりますが、その分費用もかかります。また間取りによっては、キッチンの位置を変えることが難しい場合もあるため注意しましょう。

キッチンの動線

2つ目は、キッチンの動線です。

入居者のニーズに応えて収納スペースを増やしたり、キッチン自体を広くしたりする場合は、動線を邪魔しないことが大切です。

たとえば「壁付け型」のキッチンは、シンクやコンロ、冷蔵庫などが1列に並んだ配置が一般的に使いやすいと呼ばれています。そのため収納スペースを優先させたばかりに、冷蔵庫を置く位置が離れてしまったということも少なくありません。

些細なことのようですが、毎日キッチンを使う入居者にとっては不便さを感じるポイントです。入居者の視線に立って、使いやすい動線を考慮しましょう。

設備の取捨選択

最後は、設備の取捨選択です。リフォームをするからといって、ターゲットに合わない設備を導入したり、とにかくグレードの良い設備に変えたりすればいいわけではありません。

たとえば、単身者向けの賃貸物件に費用をかけた、ハイグレードなシステムキッチンを取り付ける場合、費用回収のために家賃アップを検討する必要があります。しかし、単身者はハイグレードなキッチンよりも、家賃の安さを優先する可能性もあるでしょう。キッチンの設備を重視した結果、入居者を逃してしまっては意味がありません。

キッチンをリフォームする際には、近隣の競合物件の需要なども参考にしながら、ターゲットと予算に合った設備を取捨選択しましょう。

キッチンリフォームアイデア

キッチンリフォーム(リライト)

キッチンリフォームには注意点もありますが、アイデアをうまく取り入れれば入居者のニーズに合ったキッチンに近づけることも可能です。
キッチンリフォームのアイデアとして以下の4つをご紹介します。

1.キッチン全体の入れ替え
2.設備を部分的に新しくする
3.設備は変えずに材質や塗装で見た目を変える
4.収納を工夫する

所有する賃貸物件に必要なリフォーム内容を検討しましょう。

キッチン全体の入れ替え

1つ目は、キッチン全体の入れ替えです。キッチンのトレンドやターゲットに合わせて設備を一新できるため、キッチンを重視する人のニーズを捉え、入居につなげられる可能性があります。

最新のシステムキッチンは、内見の際に良い印象を持ってもらえる大きなポイントです。さらに、機能性の高さや使い勝手の良さもアピールでき、キッチン設備を優先する人の成約が期待できます。

予算次第ではグレードの高いキッチンやデザインにしたり、キッチン周りの壁や床も変えたりして、キッチン全体の印象を大幅に変えられます。キッチンの汚れや老朽が目立つ場合は、全面的な入れ替えも選択肢となるでしょう。

設備を部分的に新しくする

2つ目は、設備を新しくすることです。

キッチンすべてをリフォームすることが難しい場合、経年劣化を感じる部分を取り替えるだけでも印象は変わります。たとえばレンジフードやコンロを変えることです。

さらに、水栓の交換もおすすめです。古い混合水栓は見た目はもちろん、水漏れなど不具合の原因になります。また、レバーを下げて水を出すタイプは、地震発生時にものが落下し水漏れを引き起こすことも少なくありません。水栓を変えるだけで、入居者と大家さん双方にとってメリットになるのです。

このように、設備を新しくするメリットは、見た目の印象を変えるだけではありません。部分的にでも設備を新しくすることで、故障や事故を起こしづらくします。経年劣化によりしょっちゅう故障が起きるとなると、長期的にみた場合に費用がかかってしまいます。

また、頻発する故障は、物件への信頼度を落とす要素のひとつです。故障が多く、いつになっても新しい設備に変えてくれないとなれば、入居者は見切りをつけて別の物件へ移ってしまいます。

設備の耐用年数や経年劣化を無視せず、入居者の安全、費用、信頼などを第一に考え、設備の入れ替えを検討しましょう。

設備は変えずに材質や塗装で見た目を変える

3つ目は、キッチンそのものを入れ替えるなど、見た目を変えることです。

キッチンの扉や天板、シンクにはさまざまな材質が使用されており、材質によりキッチンのイメージは変わります。たとえば主流のステンレスはシャープでクール、人工大理石やタイルはカフェのようなおしゃれな印象になります。

また、設備自体は劣化をしていないという場合、上からシート貼りや塗装をするだけなら費用が抑えられるうえ、簡単におしゃれなキッチンに生まれ変われます。

収納を工夫する

最後は収納を工夫することです。

キッチンは炊飯器やトースターといった家電から、調理器具や調味料を置くスペースが必要です。収納スペースが確保されているキッチンは、料理をする人にとっては魅力的なものとなるでしょう。

また、吊り戸棚などの収納スペースを増やすこともおすすめです。しかしキッチンの広さや動線を考慮すると、収納スペースが増やせないこともあります。その場合は壁に収納棚を取り付けてみるのもよいでしょう。食器や鍋、スパイスなどをディスプレイのように並べることでおしゃれなインテリアのようになります。

収納棚があるだけですっきりとした印象になるので、試してみるのもよいでしょう。

プチリフォームでも印象ががらりと変わる!ぜひキッチンリフォームの検討を

キッチンリフォームの注意点やアイデアについてご紹介しました。築年数が経っていても塗装や設備を少し変えるだけで、経年劣化を感じさせないキッチンになります。おしゃれで使い勝手のよいキッチンは、ほかの賃貸物件にはない魅力的なポイントです。

また、設備の新しさは見た目の印象を良くするだけでなく、事故や故障のリスクも低減できます。入居者の安全を守るためにも、経年劣化が目立つものは新しい設備に変えるのがおすすめです。
空室対策のためにも、時代や入居者のニーズ、予算に合わせたキッチンリフォームを検討してみましょう。

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