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キッチンやお風呂など、入居者が賃貸物件探しで重要視するのは水回りです。しかし、古かったり清潔感がなかったりするトイレは、それだけで入居者の印象が下がってしまいます。
しかし、家賃や立地などの条件は悪くないのに空室が気になる物件は、もしかしたらトイレが原因かもしれません。
そこで今回はトイレのリフォームを検討している大家さんに向けて、リフォームの注意点やアイデアをお伝えします。
目次
駅から近い物件であっても、トイレの清潔さや設備が欠けていると入居にはつながりにくいでしょう。毎日使う場所だからこそ、トイレは賃貸物件選びのポイントの1つになるのです。
入居者の目線で見ると、たとえば下記のようなポイントがあります。
・明るく清潔感のあるトイレ
・内装がおしゃれ
・収納スペースがたくさんある
・温水洗浄便座などの便利な機能がついている
暗くて清潔感のないトイレは、多くの方に敬遠されてしまいます。
また、清潔感が大事なのはもちろん、おしゃれな内装は印象アップにつながります。トイレは毎日使うだけでなくゲストも使用する場所なので、おしゃれなトイレは自慢したくなってしまうでしょう。
さらに、充実した収納スペースや温水洗浄便座など、設備が整ったトイレは快適さにつながります。
入居者の視線に立ち、ニーズに合ったトイレリフォームをしましょう。
入居者目線で求められるトイレについてお伝えしましたが、なるべくすべてのニーズに応えたいものです。トイレリフォームには2つの注意点があります。
1.便器のサイズとタイプ
2.床や壁紙の材質
1つずつ見ていきましょう。
まず1つ目は、便器のサイズです。
当たり前のように思う点ですが、意外と見落としがちです。便器を変える場合のリフォームは空間の広さを考慮しないと、逆に欠点となってしまいます。
たとえば空間に対して大きい便器は、周りが狭くなり掃除がしにくくなってしまいます。入居者は使いづらさを感じるため、トイレの広さに合ったサイズの便器を設置することが大切です。
また、タンクレスタイプに変えた場合にも注意が必要です。タンクレスタイプはタンクがないため、おしゃれですっきりとした印象になります。しかし、水道に直結しているので、手洗い場を別途設置しなければなりません。
2つ目は、床の材質です。
おしゃれな内装にするため、トイレの床に木材を検討している方も多くいらっしゃるでしょう。しかしフローリング材やパイン材などの木材は、水とアンモニアに弱いのです。
せっかくリフォームをしても、木材の床は変色をしてしまいさらにリフォームが必要となります。耐水性のあるクッションフロアやタイルなど、トイレに適した材質を選びましょう。
トイレリフォームのアイデアについて、入居者目線のポイントを踏まえながらご紹介します。トイレリフォームのアイデアは以下の3つです。
1.床や壁紙でおしゃれな内装にする
2.収納棚をつける
3.温水洗浄便座へ交換する
1つずつ見ていきましょう。
1つ目は、床や壁紙でおしゃれな内装にすることです。
トイレの印象は空間によって決まります。古いタイプの洋式トイレでも、壁紙にアクセントカラーを用いたり、床を変えたりするだけで印象はよくなります。また、白色で統一して清潔感を出したり、黒を用いてシックな空間を演出したりすることも可能です。
また、照明を変えるのもおすすめです。昼白色は明るい印象に、電球色は暖かみのある印象と、照明の色によってトイレの印象が変わります。
使用する材質や照明によってイメージが変わるので、想定する入居者に合わせて変えてみるとよいでしょう。
2つ目は、収納棚をつけることです。
トイレには掃除道具や予備のトイレットペーパーなど、さまざまなものがあります。せっかくおしゃれな内装にしても、収納がないと掃除道具がむき出しになってしまいます。
賃貸物件のトイレはそれほど広くないですが、収納棚ならデッドスペースとなることが多いトイレ上部などに取り付け可能です。
最初から使い勝手のよい収納棚があれば自分で収納を増やす手間が省けるので、入居者にとっても大きなメリットになります。
最後は、温水洗浄便座へ交換することです。
現在設置してある便座を、温水洗浄便座に変えるのも1つのアイデアです。ショッピングモールや駅など、温水洗浄便座のトイレが一般的になっています。そのため温水洗浄便座に慣れている人が多く、物件のおすすめポイントにもなります。
また、節電や節水機能がついているものもあります。水道代を固定している賃貸物件であれば、大家さんにとってもメリットになります。
以上、トイレリフォームの注意点やアイデアをご紹介しました。
便器のサイズや床の材質に注意をすれば、壁紙や照明を変えるだけでも清潔感ある空間に生まれ変わります。
毎日使うトイレは、入居の決め手となる大切な場所です。トイレを変えるだけでも物件の印象は上がるので、空室対策のためにもリフォームの検討をしてみましょう。