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「withコロナ」時代の土地活用に「シェアサイクル」が有効?

土地活用
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#賃貸経営の知識をつけたい
「withコロナ」時代の土地活用に「シェアサイクル」が有効?

近年、需要が高まっているのがシェアサイクルです。シェアサイクルとは、自転車を不特定多数の人とシェア(共有)し、必要なタイミングで利用できる仕組みのこと。シェアサイクルのポート(貸出拠点)は広さのない土地でも設置することができるため、土地活用の一手として導入する大家さんが増えています。

今回は、そんなシェアサイクルの特徴や導入するメリットについて解説します。

シェアサイクルとはどんなもの?

「PIXTA:素材番号61411873」
シェアサイクルとは、自転車を不特定多数の人とシェア(共有)し、必要なタイミングで利用できる仕組みのことです。
これまでの「レンタルサイクル」は、おもに観光地や駅近くに設置された拠点でレンタルする旨を伝え、営業時間内に同じ拠点に返却するという仕組みが一般的でした。

一方、シェアサイクルはいろいろな場所にポートがあり、好きなポート(自転車の貸出拠点)で利用、返却ができる仕組みとなっています。

利用料金の支払いはICカードやスマホアプリを通じたクレジット決済で行います。会員登録をしておけばオンラインで自由に借りたり返却したりできるほか、24時間利用できるポートも多く、利便性が高いという点も特長です。

「withコロナ」時代の今、シェアサイクルに注目が集まる理由

「withコロナ」時代の今、なぜシェアサイクルに注目が集まるのか、その理由を解説します。

満員電車の「密」を回避できる

シェアサイクルを利用することで、満員電車の「密」を回避できるようになります。コロナ禍において、満員電車などの「密」はなるべく避けたいと考える人が増えています。そのため、公共交通機関ではなく自転車を移動手段にする人の数が徐々に増え、それに伴いシェアサイクルも注目されるようになったのです。

テレワークの普及による「近所への移動」需要アップ

コロナ禍でテレワークをする方が増え、「近所への移動」の需要がアップしたことも理由だと考えられます。遠方にあるショッピングモールに買い物に行けば人との接触機会がどうしても増えてしまいますし、家で仕事をしているのであれば近所で買い物を済ませたほうが手軽です。そのため、より小回りが利くシェアサイクルが注目されるようになったと考えられます。

運動不足の解消にもなる

コロナ禍では、運動不足や体力低下を感じている人が多く、体重増加に悩んでいる人も少なくありません。移動手段を自転車にすれば、「密」を回避できるだけでなく、運動不足も解消できます。そのため、いつでも好きなときに利用できるシェアサイクルの人気が高まっていると考えられます。

シェアサイクルを導入する、大家さんにとってのメリット

シェアサイクル2

シェアサイクルへの注目度は高まっているものの、大家さんにとってどのようなメリットを生み出すのかわからないという方も多いでしょう。ここからは、シェアサイクルを導入することで得られるメリットを紹介していきます。

遊休地や余剰地の活用になる

多くのシェアサイクル事業者において、サイクルポートを設置するスペースを提供することで、収益分配を受けられる仕組みになっています。軒先程度のせまいスペースでも設置が可能な場合も多いので、使い道がない遊休地や余剰地を有効活用できます。

また、設置時の初期費用や維持費がかからない事業者が多いこともメリットの1つです。

物件のイメージアップ

シェアサイクルを所有する賃貸物件の駐輪スペース等に設置することで、イメージアップにもなります。

前述の通り、シェアサイクルは今注目が高まっている設備なので、設置することで物件検索サイトのユーザーや内見に来た入居希望者の印象アップを図ることができます。また、管理シールが貼られた自転車が整然と並んでいることで、物件の管理体制が整っていることもアピールできるでしょう。

放置自転車や盗難などのトラブル解消

シェアサイクルの事業者によっては、放置自転車の対応をしている場合もあります。所有賃貸物件において駐輪場の代わりにサイクルポートを設置することで、放置自転車や盗難などのトラブルを解消できるようになります。

また、シェアサイクルは通信技術(GPS)よって位置が管理できるようになっており、盗難はもちろん乗り捨てのリスクも低いといえます。

管理の手間がかからない

シェアサイクルは、管理の手間がかからないというメリットもあります。

利用者とのやり取りはアプリを通じてシェアサイクル事業者のカスタマーセンターが対応しています。大家さんは駐輪スペースを提供するだけであり、シェアサイクルの管理には一切関わる必要がありません。

シェアサイクル導入にあたっての注意点

シェアサイクルは、設置するデメリットがほとんどないといえるほど気軽に導入できるシステムですが、注意するポイントが2つあります。

1つは、行き先となる駅や近隣施設にポートが設置されていないと、使い勝手が悪いということです。所有賃貸物件にシェアサイクルを設置したいと思っても、近隣地域で普及が進んでいなければ入居者にとって不便なものとなってしまいます。導入状況を確認しましょう。
2つめは、台数に限りがあるため、所有賃貸物件に設置した場合、入居者が必要なときに借りられない可能性があるということです。もちろん、大家さんに責任はありませんが、場合によってはクレームにつながることもあるので注意しましょう。

土地の有効活用に「シェアサイクル」を検討しよう

withコロナにより注目が高まっているシェアサイクルですが、健康促進や利便性の高さなどでさらにニーズが増えると予想されます。

土地活用にリスクはつきものですが、シェアサイクルであれば、大家さん側のリスクはほとんどないといえるでしょう。

また、使い道がなかった場所にも設置ができるメリットがあります。しかし、土地の利便性や周囲の環境によって利用状況が変わるので注意が必要です。

余った土地を有効活用したいと考えている方は「シェアサイクル」のほか、「狭小住宅」や「駐車場」と一緒に検討してみてはいかがでしょうか。

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